これから - 凸凹な僕たちへ

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これから


「ごめん。さっきの忘れて。」

たっちゃんはぎこちなく笑った。

好きなのかわからない。

親友に対する感情と何が違うのかわからない。

そのときの気持ちを素直に全部話した。

「真剣に答えてくれてありがとう。軽蔑されるかもって覚悟してた。」

「するわけないじゃん。びっくりしたけど。」

「根はいい奴だもんな~」

「根はって、気に食わない。」

「嘘嘘(笑)これからも友達なら遊んでくれるだろ?」

「・・・当たり前じゃん。」

そしてたっちゃんの家を後にした。


また家で考え込んでしまう。さっきの言葉が耳に残ってる。

「友達なら遊んでくれるだろ?」

友達なら・・・

なんで引っかかるんだろう。訳がわからなくなって涙が出た。

なんで泣いてるのかもわからない。

自分もたっちゃんのことが好きなのか。

たっちゃんの真摯な想いに答えられないからなのか。

まだわからない。



夏休みになるまでいろいろ考えた。

告白されて以来妙に意識してしまって、

仕舞いには付き合ったらどうなるんだろうと想像までした。

俺がたっちゃんと手つないだりするの?

キスしたりするの?抱き合ったりするの?

なんでこんなこと考えてんだよと思いながら。



学校では普通に振舞っていた。

夏休み前日、1学期最後の日。

俺とたっちゃんは遊びに誘われた。

男女多数でカラオケでも行こうと。

気分じゃない俺は申し訳なく思いながらも断った。

「・・・たっちゃんどうするの?」

「ん~部活あるけど、今日は早めに終わるからな~」

「一緒に帰ろうよ。」

「え?」

我関せず。余計な口は挟まない。他人に干渉しない。

今までの俺はこうだったはず。

他人への遊びの誘いを邪魔して一緒に帰ろうとか誘うなんて。

たっちゃんが驚いたのも無理ない。


2人で誘いを断った。

「・・・でも部活終わるまで待ってるのも退屈だろうし、先帰ってて。

 部活終わったら家行くから、ちょっとぶらぶらしよう。」

「わかった。」



夏でもさすがに薄暗くなってきたころ、やっと電話がきた。

早く終わる予定だったが、結局延長だったそうだ。

しばらくしてたっちゃんが来た。

「・・・何でユニフォームのままなの?」

「急いできたから(笑)」

「すげぇ目立ってる・・・

 てか汚いからシャワーぐらい浴びてから来てよ。」

「キツイな~出かけるわけじゃないからいいっしょ。」

近くをゆっくり歩いた。話しながら。

なんで学校であんなこと言ったんだろう。

なんで今ドキドキしてるんだ。

ただの友達には抱くはずない感情を自覚し始めていた。

「ゆうがあんなこと言うなんてびっくりした。」

自分でも驚いた。

「でも嬉しかった。友達としてやってこうって自分から言っといて、

 まだこんなこと思うのもアレだけどさ。」

親友との違いなんてわからない。明確に区切ることができない。

たぶん今でも。

昨日好きになったのか。今日好きになったのか。

前から惹かれてたのか。

それもわからない。

でも・・・



「・・・いいよ付き合っても。」

恥ずかしくて意地を張って、

付き合ってやってもいいみたいな言い方をしてしまう。

「・・・気遣わなくてもいいって。

 すぐには無理だけど前以上の親友になれるから。」

一度断ったからか。本気だって伝わらない。

違う。よくわからないけど、今までと違う感情があるんだ。

言わなきゃ。伝えなきゃ。恥ずかしがってる場合じゃない。

でもなかなか言葉に出せない。



とっさに、たっちゃんの手を握った。

こんなときまで恥ずかしがって、普通には握れなかった。

指先の辺りをちょっと握っただけ。

「好きになったから。」

下を見るしかできない。目を合わせられなかった。

何も言わない。何か言え。

握った手を握り返してくれた。


「本気にするよ?」

「うん。

 ・・・手離していいよ。暑くるしい。」

話してる内容なんて前と変わらない。違いはわからない。

でもその日一つだけ前と違ったのは。

人目を気にしながらも、どこか満たされていた。

ただそれだけ。


一緒に帰ろうと誘ったことを本当に嬉しそうに笑う彼を愛しく思った。

それだけは確かだった。


好きになってしまったんだ。
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Comment

眩しい☆

たとえ、もう終わってしまった恋愛だとしても、何度思い返しても眩しい思い出ですね。
これから、ゆうさんとたっちゃんが、どんな道を歩いたのかは分からないですけど、きっとたくさんの眩しい思い出ができたのでしょうね。
決して、つらまない話ではないですから。
また、ゆうさんが気に病まない程度に、二人の話をお聞かせください。

僕も眩しい思い出、これからたくさん作れるよう、頑張りますよ~。
  • JaN #3/2tU3w2
  • URL
  • 2006-12-08(Fri) 15:42:03
  • Edit

こんばんは☆

そうですね。昔のことなのに結構覚えてました(笑)
その後も記憶にある話なんかは書こうと思ってます。
長々と読んでくださってありがとうございます。
気には病んでません☆引きずってるわけではないんです!

お互いがんばりましょうね~
  • ゆう #-
  • URL
  • 2006-12-09(Sat) 00:01:31
  • Edit

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  •  #
  • 2007-08-13(Mon) 20:34:26
  • Edit

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Author : ゆう

遂に社会人。
慢性的に眠い23歳。
詳しくは『Author』



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